教育改革推進協議会は、
机上の空論ではなく、
行動を通じて、
日本の未来をつくる取り組みです。

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教育分野における
「自由度の高い実験場」を。

左から竹中平蔵代表、相川秀希共同代表、安西祐一郎氏

第4次産業革命の波が急速に広がる一方で、日本には、米国のグーグル、アマゾンに匹敵する規模のIT企業はありません。グローバル教育の遅れを取り戻し、技術革新、変化への対応スピードを高めていかなければ、ますますこの差は広がってしまいます。とりわけ、本来であれば最も優先されるべき教育分野でのビッグデータの利活用は、ほとんど手付かずの状況です。

このような状況下で、日本における第4次産業革命推進のための政策のひとつとして、私は今、「レギュラトリー・サンドボックス(規制の砂場)」の設置を安倍総理に提言しています。これは、FinTech産業を発展させるために英国が取り入れたのが始まりで、既存の規制にとらわれることなく、より自由度の高い実験を行うことができる特区のことです。

私はこのレギュラトリー・サンドボックスが教育分野でも必要だと考えています。従来の規制や既成概念にとらわれることなく、トライ&エラーで新しい取り組みを行っていかなければ、欧米ばかりかアジアの中でも取り残されてしまいます。

そこで、教育改革推進協議会では、このような考え方に賛同してくださる有志の方々と一緒に、例えば、教育SNSやデジタルポートフォリオの活用によるビッグデータの収集、遠隔教育、新しい発想の教育機関の創出等を実践していきたいと思っています。机上の空論ではなく行動を通じて日本の未来をつくる取り組みをご一緒いただける皆さんのご参加をお待ちしています。

教育改革推進協議会
代表 竹中平蔵

教育改革推進協議会は、
2017年7月1日に発足しました。

日本学術振興会理事長で前中央教育審議会会長の安西祐一郎氏も出席の上、日本全国から高校、大学、教育関係企業のトップが集まって発会式が行われました。

第1回レポート

「教育ポートフォリオ」研究会

協議会の研究部会として実践的・具体的取り組みを推進

研究会の主旨

研究会では、eポートフォリオを活用した次世代型の教育モデルを追求していきます。

参加者の声 1(高校教諭)

結果のみで評価されていた時代から“プロセス”の評価の時代へ。生徒の本来の姿はプロセスにこそ表われている。それを評価することが本来あるべき教育だったが、技術的に無理だった。それがデジタルツールによって可能になりつつあるというのが本質の理解だと考えている。

参加者の声 2(予備校教育研究所員)

人間を総合的に評価するには現行の点数で測るテストでは限界がある。ポートフォリオによって言語で表現、評価する努力を続けるべきだ。

参加者の声 3(高校教諭)

eポートフォリオの記録としての意味合いは大きい。データとして残り、それらをまとめればデータベースとなる。これらは指導する上での手がかりとなると感じる。

「教育ポートフォリオ」研究会の
主な取組内容

  1.   人財の多面的・総合的評価のあるべき姿を考えます。
  2.   アクティブラーニングにおける学びの可視化を推進します。
  3.   学習者に対するメンタリングのあり方を検討します。
  4.   学びに関する教育ビッグデータの利活用で教育改革に貢献します。
  5.   eポートフォリオを活用した新しい教育モデルを構築します。
  6.   学生のポートフォリオづくりを支援するワークショップを行います。

教育改革推進協議会 研究部会
「教育ポートフォリオ」研究会

eポートフォリオを活用して次世代型の教育モデルをつくる。

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メッセージ

教育改革の旗手たらんことを

私は大学教育で体育を必修にすべきだと思っています。「いきなりなんだ?」と思われるかもしれませんが、それはこういう理由からです。ひとたび社会に出れば、予定通りに物事が進むことは少なく、不測の事態にどう対応するか、本人の力量が常に求められます。その点、スポーツは、即興で身体を動かす訓練になると思うのです。もちろん、じっくり考えて答えを出す力も大事です。しかし、考えるとともに行動することも重要です。実社会では、どちらか一方ではなく、統合された力が求められているのです。

また、近頃は、「大学の卒業証書にどれだけの意味があるだろうか?」というようなことも考えています。これは、現在、果たしてどれだけの大学が、社会で生きる力を養成しているのだろうか?という疑問からです。主体性を身につけたうえで、大学ではしっかりした知識とそれを活用する力の養成を、もっと本格的にやっていかなければならないのです。

私は、大学の評価は、卒業生が、どこでどれくらい活躍しているかで測られるべきだと思っています。そういった面から考えると、大学は、教育内容を充実させることはもとより、入学の時点で、多様な学生を迎え入れる必要があるはずです。

ポートフォリオは教育改革を進めていくにあたって必須です。ところが、現在のところ、ポートフォリオを活用した教育や評価に関する知見はほとんどありません。教育の現場でも評価の現場でも、圧倒的に経験が足りないので、できる人財が少ないという現状があります。しかし、どこかで経験を積んでいかなければ、いつまでたってもできるようにはならないのです。

教育ビッグデータについても同様です。ビッグデータの解析は、教育の発展に少なからず貢献するはずですが、我が国には教育に関する活用可能なデータの蓄積がありません。これもどこかで始めなければ、ないものを解析することはできないのです。

ですから、竹中平蔵氏と日本アクティブラーニング協会理事長の相川秀希氏の呼びかけにより始まった「教育改革推進協議会」、そしてその研究部会となる「教育ポートフォリオ」研究会に参加される方々には、ぜひとも頑張っていただきたい。改革は、誰かがやってくれるのを待つのではなく、これからの時代をつくっていきたいという志のある人たちが、力を合わせて行うべきものです。期待しています。ぜひ皆で力を尽くしていきましょう。

安西 祐一郎 氏

日本学術振興会 理事長
前中央教育審議会 会長